シビルウォーネタバレあり感想
ネタバレありシビルウォー感想
脚本がとにかく凄い。こっちも向こうもある程度覚悟して見に来ているからなんだけど。
この覚悟って言うのは、2時間×4本以上の土台映画を見てきて尚且つそこに、そのキャラクター観ができるまで。
制作側は原作ありきで、原作を超えつつかつ、視聴する側にも一定以上の配慮をする。そこに新キャラクターを石炭のようにガンガン入れて熱を上げる。
2時間半で新キャラクターの登場、旧キャラクター同士の対立を見せ、更に他の作品も見ようと思わせる作品に仕上げている。
それも奇跡的なバランス感覚で、視聴している側に片方のエゴだけが残るようにはなっていない。
エゴ同士がぶつかっていても、そこに発生する偏りが脚本の妙味でどちらにも非があるように見えるよう最大限配慮されてる。
非の大小があるにせよ、一方的な正義ではなくあくまで、どちらにも言い分のある対立である点が素晴らしい。
この采配には感動すら覚える。ここまで人間らしさが残るのが素晴らしいし、超人という枠組みがあるのでぐっと親近感が増す。
しかしもう少し文書のレベルを下げたい。このテンションの維持はかなり難しい。もっとチンパンジー目線で見て欲しい。
圧倒的アイアンマン派
そもそも、ロッテンだろうがimdbだろうが他人の感想とかいうクソの役にも立たないものは信用していない(書いてるけどこれは自己満足だから)。俺が良いと思ったものこそ良いのだ!だからアドレナリンは神映画だし、アウディはステイサムが乗る神の乗り物だ。
(神と神の乗り物)
しかしかなり評判も良かったことは間違いない。エイジオブウルトロン(以下AOU)は同じ監督なのかと思うぐらいのゴミカスっぷりだったし、海外の評判がよかろうとも前作のお陰で物凄い期待値が低かった。AOUは海外の評判も悪かったけど。
多分スーパーマリオ魔界帝国の女神ぐらいの期待値だった。
本題に戻すと、結構キャップが頑固一徹な印象を受けた。だから割とアイアンマンの感情的な最後の一幕にもそこまでダメな印象は受けにくい。
目の前に両親の仇がいたら、そりゃプッツンする。目の前に国連爆破の犯人だろうが、何だろうが関係ない気がする。まぁそんな国連爆破もされて親ぶっ殺されても犯人を許しちゃう人がいたら頭の悪い黒人ぐらいじゃないかな(HAHAHA)
ここも脚本の妙味で、ブラックパンサーは父親が殺されていて更に国連爆破の加害者でもあるし、彼自身もアベンジャーズの被害者でもあるジモを許すとした。生きて罪を償わせると。
しかし、加害者でありジモもまた被害者であるという点についてはブラックパンサーしか知らない事実で、仮に知っていたとしても同じ行動を取れるか?と言われると大人になりきれない大人のアイアンマンでは難しく、肩入れしすぎるキャップは許す可能性が高い。ここも同チームである点が凄い。
アイアンマンは許さないけど殺さないイメージ。ここまでくるとifの話でとりとめないので、ここら辺で。
自身の親友が両親殺した犯人を知っていて、どんな理由があるにせよ庇いだてしていると知っていたとしたら、理屈云々は抜きにしても裏切られたと思わない人間はまずいない。
洗脳という話だが、それって本当かもしれないし嘘という可能性が1%もないと信じられるのはキャップとバッキーが親友だからでアイアンマンとバッキーの間にこの数式は当てはまらない。
だからこそ世界を敵に回してもキャップは信じるし、それを世界(アイアンマン)は許さない。
アイアンマンは途中途中妥協点を探そうとするけど、アイアンマン側から見た正義としては
高潔とは掛け離れた両親を殺した犯人を庇うイかれた超人がいる。それも事実を隠し通したまま。
ここでキャップに対する不信感が急激に悪化するし見ている最中はいいとしても、よくよく考えるとヤバイだろうと思えてしまう。
まずさ、個人的に逃げるのに女とカマしている奴は嫌いという理屈もある。彼女死んだばっかりやん…ちょっとどころではなく、どうなの?
キャプテンアメリカから見た正義
ダサい衣装からわかる通り、出自がアメコミキャラクターの中でも早い。冷戦では共産主義者も殴るし、WW2では日本人を蛮族扱いして殴る。
キャプテンアメリカの正義は時代と共に変遷してきている。アメリカの正義として日本人も殴っている時もあった。
しかし2000年も超えて、日本人とも仲良くなったしソ連は崩壊した。蛮族じゃないし、シビルウォーだってやってる。
キャプテンアメリカ自体がアメリカ政府に左右された正義であった点は言うまでもない。
だからこそ、キャプテンアメリカの正義は現在にコミットするようアメリカの理念であ「自由と平等」に奉仕するという理念に変化している。キャプテンアメリカはそういった理由でアメリカ政府と仲違いして辞めたこともあるし、とにかく何度も変わったアメリカ政府の正義に辟易している。
だからこそ、時勢や利益によって世界の正義は変化する(から信用ならない)。この考え方がキャラクター自体の根幹にあるからこそソコビア協定に参加できないし、する気もない。
妥協点はだからこそ関係ない。世界の正義ではなく自身の信じる正義に仕えているから。
言いたいことはわからなくはない。結局aという場所でヴィランが出たとしてもB国は国内なので助けて欲しい!けどC国としたら暴れていてもらったほうがいい可能性もある。なんのかんの理由をつけて周辺国と協力してアベンジャーズを出動させたないことだってできる可能性もある。
B国が独裁主義国家だったとしたら?独裁者にダメージを与えられるし、ますますアベンジャーズは出て行けないだろう。被害にあっているのが一般人だったとしても。
そういった世界の正義は必ずしも、感情や信念と言ったものに迎合してくれないし、反発の可能性も孕む。
そこら辺含め、キャプテンアメリカの正義は揺るがない。ソコビア協定に参加しないのは理解できる。しかしバッキーをそこまで庇う理由は?と言われるとちょっとどころじゃないホモっぽさ。後催眠暗示とか知らんのかキャップ…。
何だかキャプテンアメリカとバッキーの仲の良さが、世界全部を敵に回しても本当に良いものなのか?と考えてしまう。ソコビア協定に反対なのはわかるけど、そこまでして救うのは高潔とか性善説に寄り過ぎで、キャプテンアメリカという存在が上のランクすぎる。確かにかなり長い間凍眠してたから、唯一の家族を救うという考え方もある。家族はそりゃ世界を敵にしても守るとは思うけど、かなり難しい…
無実の罪をひたすらに助けるという、キャプテンアメリカの高潔さは、あまりにも高潔すぎる印象と事実を隠してしまう悪意のある高潔さが同居しているせいで、どうしても人間的な部分で肩入れできなかった。
制御できない力
これも根幹になるけれども、バッキーも催眠でまた操られてしまう。自身では制御できない。制御できない力を持った奴がいきなり暴れ出してアイアンマンなどを襲い始める。
「ハルクとソーの居場所がわかるのか?核爆弾が2個も行方不明やぞこら。」
とロス将軍に脅されているけれども、人類から見るとミサイルより早くきちゃう核爆弾より強い奴が制御不能で何処にいるかわからない(笑)って馬鹿かよwww全員にバッキーと同じ催眠術をかけろよwwwとまで思う。
制御できないという恐ろしさを、例え無実と知っていたとしても感情的になる可能性がある。その一面をアイアンマンが再現している。
まとめ
とにかく適当に書いたけど、脚本が凄い。何が凄いってキャプテンアメリカ/シビルウォーなのにキャプテンアメリカの出番がアイアンマンと同じ位しかない。それぐらい平等にやりすぎてる。個人ナンバリングタイトルなんだから、キャプテンアメリカをもう少し多く出してあげようという気持ちもあった。
しかし正義の対立という
人類から見た目線
アイアンマンチームから見た目線
キャプテンアメリカから見た目線
アベンジャーズを恨むものから見た目線
ブラックパンサーの目線
それら全てをひっくるめた我々の目線
という凄い数の正義がある。正義と言う不安定で曖昧模糊なものを実感させてくれる素晴らしい映画であることは間違いない。
しかし、今回のスパイダーマンの素晴らしいナード感とお喋りっぷり素人っぷりホームカミングの期待値爆上げである。RDJも出るし、原作のナード感出てるよ!出てる!いいよー!!
大乱闘スマッシュブラザーズ出てしまったwww巨大キノコ出てしまったwwwアントマンwwwなれねーのかなーと思ったけど、これはアントマン&ワスプの期待値が爆上げっすよこれwwただ気絶したりするからヤダって言ってたな。
あーあー本当に20世紀フォックスの株全部ディズニーが買い取ればなぁー!!!!!AvsXみてぇーなー!!!!